デジタル大辞泉 「超音波洗浄」の意味・読み・例文・類語 ちょうおんぱ‐せんじょう〔テウオンパセンジヤウ〕【超音波洗浄】 超音波による振動で、液体に浸した器具などの汚れを除去すること。通常、歯科器具、眼鏡、宝石などの洗浄には15キロヘルツから50キロヘルツ、半導体などに付着する微細な汚れの洗浄には1メガヘルツの周波数の音波が用いられる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「超音波洗浄」の意味・わかりやすい解説 超音波洗浄ちょうおんぱせんじょうultrasonic cleaning 超音波を用いて洗浄液中で機械的な攪拌(かくはん)現象をおこし、被洗浄物の汚れを除去(脱脂)する表面洗浄方法。16キロヘルツ以上の高周波(超音波という)が液体中を伝播(でんぱ)する際に疎密波として伝わり、このため液体が膨張と圧縮運動とを繰り返し受けるが、その結果おこるキャビテーションcavitation現象と界面攪乱現象を利用している。超音波洗浄は、ブラシやジェット噴流による洗浄が困難な複雑形状部品、部品の内部、極小部品(時計、軸受部品など)、電子機器部品、および内燃機関用部品などの洗浄に用いられている。[清水伸二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例