朝日日本歴史人物事典 「足利貞氏」の解説
足利貞氏
生年:文永10(1273)
鎌倉時代後期の武将。家時の子,尊氏,直義の父。妻は上杉清子。従五位下讃岐守。応長1(1311)年出家して,義観と称し,浄妙寺殿と号す。貞氏関係の文書は「倉持文書」に多い。貞氏が家督を継いだのは13世紀末ごろのこととみられ,貞氏の文書は永仁ごろ(1293~99)以後のものである。没年月日は『常楽記』によるが『尊卑分脈』では5日死去とある。
(伊藤喜良)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報