デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「義観」の解説
義観(3) ぎかん
文政6年10月3日生まれ。江戸上野の天台宗東叡山真如院住職,輪王寺宮執当。慶応4年能久(よしひさ)親王とともに新政府軍に徳川家の救済を嘆願するが失敗。以後主戦論に転ずる。上野戦争に敗れ,会津(あいづ),仙台へとのがれるが捕らえられ,明治2年2月26日東京の獄中で病死した。47歳。武蔵(むさし)新座郡(埼玉県)出身。俗姓は金子。号は覚王院。
義観(1) ぎかん
浄土宗。陸奥(むつ)の人。諸師についてまなび,ひろく大乗の経論をおさめる。宗派をこえた学僧に唯識(ゆいしき)・倶舎(くしゃ)・華厳(けごん)・法華(ほっけ)などを講義した。晩年は下野(しもつけ)(栃木県)黒羽寺に隠棲(いんせい)。延宝8年8月6日死去。字(あざな)は伝随。号は雄蓮社良猛。