日本歴史地名大系 「足岬」の解説 足岬あしずりみさき 高知県:土佐清水市足摺村足岬[現在地名]土佐清水市足摺岬足摺半島の先端部で、四国の最南端。蹉(さだ)岬・足摺崎とよばれたが、足摺岬の一般化により昭和四〇年(一九六五)市議会で字名を足摺岬とすることに決し、統一された。花崗岩の隆起海岸で、三段からなる海岸段丘の下段が広く、椿・ウバメガシ・タブノキなどの常緑照葉樹が樹海をつくり、ビロウ・アコウなどの亜熱帯植物が茂り、南国らしい風景をつくっている。岬の先端は八〇メートル近い断崖となって太平洋に落込み、多くの海食洞窟をつくり、そそり立つ断崖には地衣類以外の植物はみられず、自然の厳しさをみせている。足摺宇和海国立公園の一画をなす景勝地。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報