デジタル大辞泉
「足白癬」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あしはくせんかんぽうじょうはくせんみずむし【足白癬(汗疱状白癬/みずむし) Foot Ringworm, Tinea Pedis】
[どんな病気か]
足底(そくてい)や足縁(そくえん)、趾間(しかん)(足指の間)など、角質(かくしつ)が厚く、毛孔(もうこう)がない部分にできます。猩紅(しょうこう)色菌と毛瘡菌(もうそうきん)がおもな原因菌です。男性にやや多く、10歳未満には少なく、20歳代から急激に増えます。
一般に夏に悪化し、冬に軽快する傾向がありますが、暖房の普及した現在では、必ずしも冬に軽くなるとはかぎりません。長時間靴を履く人、発汗の多い人に多くみられます。
[症状]
趾間型足白癬(しかんがたあしはくせん)、小水疱型足白癬(しょうすいほうがたあしはくせん)、角質増殖型足白癬(かくしつぞうしょくがたあしはくせん)の3つの病型があります。
■趾間型足白癬(しかんがたあしはくせん)
趾間の皮がむけ、角質が厚くなって白くふやけたり、びらん(浅い潰瘍(かいよう))になることがあります。薬指と小指の間に、もっともよくみられます。
■小水疱型足白癬(しょうすいほうがたあしはくせん)
足底や足縁に小水疱、鱗屑(りんせつ)が生じ、強いかゆみがあります。季節的変動がはっきりしています。
■角質増殖型足白癬(かくしつぞうしょくがたあしはくせん)
足底全体の角質が厚くなり、鱗屑や亀裂(きれつ)が生じますが、前の2つに比べずっと少ないものです。かゆみや季節的変動がないため(ただし、亀裂は冬のほうがひどい)、みずむしと思っていない人が多いようです。
以上、いずれも汗疱(かんぽう)、湿疹(しっしん)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、掌蹠角化症(しょうせきかくかしょう)、紅色陰癬(こうしょくいんせん)などと症状が似ているため、真菌の確認による鑑別診断が必要です。
[治療]
趾間型足白癬、小水疱型足白癬では、外用抗白癬剤を1日1~2回塗布(とふ)します。とくに入浴後が効果的です。最低1~2か月は続けることが必要で、1年以上かかることもあります。再発させないコツは、きれいになってもさらに2か月続けること、皮疹部(ひしんぶ)より広く塗ることです。角質増殖型は外用療法では治らないことも多く、経口の抗白癬剤を服用します。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の足白癬の言及
【水虫】より
…[皮膚真菌症]の一つ。足に真菌(いわゆるカビ)の一種である皮膚糸状菌が感染して発症する皮膚疾患の俗称で,医学的には足白癬(そくはくせん)tinea pedisあるいは汗疱状白癬という。手や爪の白癬に対しても手水虫,爪水虫と呼ばれることもある。…
※「足白癬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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