足纏(読み)あしまとい

精選版 日本国語大辞典 「足纏」の意味・読み・例文・類語

あし‐まとい‥まとひ【足纏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あしまどい」とも )
  2. ( 形動 ) 物が足にからみついて歩くことが自由にならないこと。転じて、じゃまになること。また、その人。あしてまとい。
    1. [初出の実例]「何ともなき取り集め勢に交って軍をせば、憖(なまじ)ひに足纏(アシマトヒ)に成りて、懸引きも自在なるまじ」(出典太平記(14C後)八)
  3. はりがねむし(針金虫)」または「かまきり(蟷螂)」の異名。《 季語・秋 》〔伊呂波字類抄鎌倉)〕

あし‐まつい‥まつひ【足纏】

  1. 〘 名詞 〙はりがねむし(針金虫)」の異名。
    1. [初出の実例]「蛼 足万豆比」(出典:新撰字鏡(898‐901頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android