( 1 )「日葡辞書」にはキャウセン・ケイセンともに見え、キャウセンの項に、「caroqu(カロク) asaxi(アサシ)」とあり、表記として「軽浅」が行なわれていたか、あるいはそのような語源解釈が行なわれていたかを示している。意味は「軽微でつまらないこと」とあり③の意に該当し、文書語との注記がある。ケイセンは、「人をけなしたり軽んじ賤しめたりすること」とあり、①にあたる。
( 2 )ケイセンは呉音キャウから漢音ケイへと交替したもので、「日葡辞書」の両者の記述の違いは、新旧語形の交替期に見られる意味の違いによる併存と思われる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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