輪西製鉄所(読み)わにしせいてつじよ

日本歴史地名大系 「輪西製鉄所」の解説

輪西製鉄所
わにしせいてつじよ

[現在地名]室蘭市仲町

現在の新日本製鉄室蘭製鉄所の前身。北海道炭礦鉄道(明治三九年の鉄道国有法によって鉄道を買上げられ、翌年北海道炭礦汽船と改称、通称は北炭)の理事井上角五郎は室蘭での製鉄場建設を計画するが、政府の製鉄から製鋼への方針転換により日本製鋼所が創設されることとなった。しかし井上は製鉄場建設を諦めず、明治四〇年(一九〇七)四月に北炭が輪西村の一角で製鉄場建設に着工、同年七月に溶鉱炉の火入れ式を行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android