デジタル大辞泉 「轜車」の意味・読み・例文・類語 き‐ぐるま【×轜車】 ⇒じしゃ(轜車) じ‐しゃ【×轜車/×輀車】 貴人の葬送の際、棺を載せて運ぶ車。車輪に哀音を発する仕掛けがある。喪車。きぐるま。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「轜車」の意味・読み・例文・類語 じ‐しゃ【轜車・&JISFA7E;車】 轜車〘 名詞 〙 貴人の葬儀に際して、棺(ひつぎ)を載せて運ぶ車。進行の際に哀音を発するよう車輪に特殊な構造を施す。喪車。きぐるま。[初出の実例]「其轜車霊駕之具、不レ得下刻二鏤金玉一絵中餝丹青上」(出典:続日本紀‐養老五年(721)一〇月庚寅)[その他の文献]〔漢書‐王莽伝・下〕 き‐ぐるま【轜車】 〘 名詞 〙 貴人の棺(ひつぎ)をのせる車。大化の薄葬令で、皇族は四品(ほん)以上、諸臣は一位および大臣だけが用い、奈良時代には諸臣五位まで許されたが、平安時代には廃止された。[初出の実例]「王(みこ)たちより以上の墓は〈略〉其の葬む時の帷(かたひら)帳等に、白布を用ゐよ。轜車(キクルマ)有れ」(出典:日本書紀(720)大化二年三月(北野本訓)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例