農業保護水準指標(読み)のうぎょうほごすいじゅんしひょう(その他表記)producer subsidy equivalent; PSE

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農業保護水準指標」の意味・わかりやすい解説

農業保護水準指標
のうぎょうほごすいじゅんしひょう
producer subsidy equivalent; PSE

OECD (経済協力開発機構) が開発した農業の保護の程度を測定する指標で,農業収入に占める直接・間接政府による補助的要素割合。補助的要素には,補助金のほか輸入制限措置などによって生産者の収入増となったとみなされる金額も含まれている。 1990年の PSE平均値は,日本 68%,アメリカ 30%,EC48%であった。しかし,この指標には農産物輸出国と輸入国との立場の違い,国による作物の重要度の違い,気候・土地条件の違いなどが考慮されていない。このような難点を回避すべく,既存の PSEを修正した総合的計量手段 (AMS) を開発する必要に迫られている。

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