つじ‐うち【辻打】
- 〘 名詞 〙
- ① 路傍で興行して往来の人に銭を乞う演芸。
- [初出の実例]「明る正月ふらうもんの狂言の時は、辻(ツジ)うちのしばゐのやうに世間で申た」(出典:評判記・役者口三味線(1699)京)
- ② 歌舞伎や寄席の下座音楽で盛り場、見世物小屋などにぎやかな場面に用いる鳴物。太鼓、鉦、笛などを用いる。
- [初出の実例]「鰻屋の体(てい)・楊弓の音・辻打(ツジウ)ちにて幕明く」(出典:歌舞伎・彩入御伽草(おつま八郎兵衛)(1808)序幕)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の辻打の言及
【歌舞伎】より
…〈ツケ打ち〉は東京では大道具方,上方では狂言方が担当する。 辻打(つじうち)見世物小屋などのある盛り場や大道の猿回しが出る場面に用いられる囃子。締太鼓1挺で打ち囃す。…
※「辻打」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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