近長村(読み)ちかながむら

日本歴史地名大系 「近長村」の解説

近長村
ちかながむら

[現在地名]津山市近長

勝北しようぼく郡に属し、東は上野田かみのだ村・下野田村(現勝田郡勝北町)、南は田熊たのくま村、北西加茂かも川が流れる。慶長九年(一六〇四)検地帳では近永村とあり、拝領高二七九石余に対し検地高は三二五石余で、四六石余の打出となっている(岡山県史)。「東作誌」には同年頃に近栄と記し、後年近長と改めたとある。領主の変遷は福井ふくい村と同じ。正保郷帳では田方二六二石余・畑方一七石余、元禄一〇年(一六九七)の美作国郡村高辻帳では三六五石余、うち改出高五四石余・開高四一石余。「東作誌」では三九戸・二〇〇人。溜池が二ヵ所(生鯖池・別所池)井堰として龍が爪井堰があり、長さ九〇間・高さ四尺八寸・横一丈一尺一寸、破損したため、天保一三年(一八四二)に修築される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android