精選版 日本国語大辞典 「迫上」の意味・読み・例文・類語
せり‐あ・げる【迫上】
〘他ガ下一〙 せりあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 下から次第に押し上げる。また、徐々に先にでる。
※満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉三「やがて余の船の頭が営口丸の尻より先へ出た。さうして、尻から胴の方へぢりぢりと競り上(セリア)げて行った」
③ 感情がこみ上げる。
※和英語林集成(初版)(1867)「ムネヱ seriageru(セリアゲル)」
せり‐あが・る【迫上】
〘自ラ五(四)〙
② 劇場で、奈落からせりの装置であがってくる。
※歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)七「一面浪に成る。下手より二の手・三の手せり上がる」
せり‐あげ【迫上】
〘名〙
① 下から少しずつ押し上げること。
※歌舞伎・幼稚子敵討(1753)六「切穴へ落ると、せり上げにて、随戸平奴のなり、金比羅の樽を持出る」
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