日本歴史地名大系 「造石法華経供養遺跡」の解説 造石法華経供養遺跡つくりいしほけきようくよういせき 群馬県:甘楽郡甘楽町造石村造石法華経供養遺跡[現在地名]甘楽町造石 東平造石集落の東端にある。凝灰岩の組立式石造地蔵尊を中心に、石造多宝塔・石造灯籠ならびに地蔵堂所掲の絵馬など一群の遺物の総称。県指定史跡。地蔵尊は半跏像で高さ七尺八寸、裏面に元和九年(一六二三)建立と「奉読誦法花千部供養」と刻する。宝塔は桃山期の作と推定され、「奉納法華経千部云々」の銘文がある。灯籠は二基あってともに元和九年銘で、一基には多胡(たご)庄本郷(ほんごう)村(現多野郡吉井町)の小柏勘左衛門夫婦菩提のため、一基には常清夫婦逆修のためとする奉造趣旨を刻する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報