造石法華経供養遺跡(読み)つくりいしほけきようくよういせき

日本歴史地名大系 「造石法華経供養遺跡」の解説

造石法華経供養遺跡
つくりいしほけきようくよういせき

[現在地名]甘楽町造石 東平

造石集落の東端にある。凝灰岩の組立式石造地蔵尊を中心に、石造多宝塔・石造灯籠ならびに地蔵堂所掲の絵馬など一群遺物の総称。県指定史跡。地蔵尊は半跏像で高さ七尺八寸、裏面に元和九年(一六二三)建立と「奉読誦法花千部供養」と刻する。宝塔は桃山期の作と推定され、「奉納法華経千部云々」の銘文がある。灯籠は二基あってともに元和九年銘で、一基には多胡たご本郷ほんごう(現多野郡吉井町)の小柏勘左衛門夫婦菩提のため、一基には常清夫婦逆修のためとする奉造趣旨を刻する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android