運命劇(読み)ウンメイゲキ

デジタル大辞泉 「運命劇」の意味・読み・例文・類語

うんめい‐げき【運命劇】

個人意志運命の力との争い、あるいは運命に翻弄される人生の姿を主題とした演劇または劇文学多く主人公を破滅させ、悲惨な形で終わる。運命悲劇。
19世紀前半、ドイツ‐ロマン派作家によって創始され、運命の力を過大視した左翼的傾向をもった演劇。

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精選版 日本国語大辞典 「運命劇」の意味・読み・例文・類語

うんめい‐げき【運命劇】

  1. 〘 名詞 〙 個人の意志とその運命との戦い、または運命に支配される事件題材にした劇文学。多くは主人公を破滅させ、悲惨な結末を示す。運命悲劇。
    1. [初出の実例]「運命劇(ウンメイゲキ)境遇劇性格劇になったと云ふのは」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外〉二〇)

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