(1)Morgan WP. Hyperventilation syndrome: a review. Am Ind Hyg Assoc J. 1983;44:685-689.
(2)Callaham M. hypoxic hazards of traditional paper bag rebreathing in hyperventilating patients. ann emerg med 1989; 18:622.
(3)DeGuire S, Gevirtz R, Kawahara Y, et al. Hyperventilation syndrome and the assessment of treatment for functional cardiac symptoms. Am J Cardiol 1992; 70:673.
(4)DeGuire S, Gevirtz R, Hawkinson D, et al. Breathing retraining: a three-year follow-up study of treatment for hyperventilation syndrome and associated functional cardiac symptoms. Biofeedback Self Regul 1996; 21:191.
(5)Jones M, Harvey A, Marston L, O'Connell NE. Breathing exercises for dysfunctional breathing/hyperventilation syndrome in adults. Cochrane Database Syst Rev 2013; 5:CD009041.
(6)Kraft AR, Hoogduin CA. The hyperventilation syndrome. A pilot study on the effectiveness of treatment. Br J Psychiatry 1984; 145:538.
出典 法研「EBM 正しい治療がわかる本」EBM 正しい治療がわかる本について 情報
過換気とは、呼吸が深くかつ速くなることです。過換気により血中の二酸化炭素が排出され、血液がアルカリ性になります(呼吸性アルカローシス)。このため、しびれ、けいれん、意識
大変頻度が高く、また
精神的な不安、人工呼吸器による補助換気中の換気過剰、原因が不明な中枢神経異常、サリチル酸などの薬剤の中毒、
若年者や女性で精神的ストレスを受けやすい人によくみられます。男女比は1対2といわれています。
しばしば突然に呼吸困難を訴えます。呼吸困難の自覚なしに息が荒くなることもあります。過換気が起こると指先や口周囲のしびれ感、テタニー(筋の被刺激性が亢進した状態)、
発作時に動脈血を採取すると、アルカローシス、二酸化炭素分圧の低下、動脈血酸素分圧の上昇などがみられます。強制的に過換気にする過換気テストを行い、症状が現れるかどうか検討することもあります。心電図では、一見、虚血性の変化にみえるものが記録されることがあります。
発作が起こった緊急時には、小さめの紙袋を口に当てて反復呼吸させますが、不安を強めたり低酸素血症をもたらすことがあるなどの理由から最近では行われない方向にあります。
家庭や職場でこの処置を行うのは、同様な発作を繰り返し、すでに過換気症候群の診断が確定している場合に限ります。基本的には、医療機関で診断後に行われます。
精神的な不安や肉体的過労が症状の出現と関連することが多いため、安静、休息とし、必要ならば抗不安薬を内服します。発作を繰り返す場合、安定期に心理療法、行動療法を行うとよいことがあります。
基礎疾患がないかどうかの確認が必要です。また、類縁疾患として以下の3つがあるので、これらの疾患との区別も重要です。そのため、呼吸器内科、循環器科、精神科を受診することが必要なことがあります。
過呼吸発作症状での悪循環(不安がさらなる発作を誘発する)が生じる背景として、不安神経症に基づく情動不安性があります。
②
呼吸困難、
③神経循環無力症
心臓その他の臓器に原因となる器質的な病変が認められないのに、息切れ、心悸亢進、胸痛、疲れやすさなどを訴えます。心臓神経症とほぼ同義語です。
千田 金吾
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
心因以外にとくに原因となる器質的疾患がなく、発作性に呼吸困難、過呼吸状態を生じ、それに伴い多彩かつ一見重篤そうな臨床症状を示す疾患で、過呼吸症候群ともいう。心身症的色彩が強く、ときに呼吸器、循環器疾患に合併して発症することもある。発作は、激しい運動、疲労、疼痛(とうつう)、不安、興奮、緊張など、心身のストレスにより誘発される。一般に若年者に多く、女性は男性の約2倍で、とくに25歳以下の精神の不安定な女性に多くみられる。
発作は自覚的な息苦しさに始まり、呼吸が深くなって数も増し(過換気)、これが精神的不安を助長し、それがさらに過換気を増大させるといった悪循環を形成し、悪化する。過換気によって血液中の炭酸ガスが過剰に吐き出され、動脈血炭酸ガス分圧の低下と水素イオン濃度(pH)の上昇、すなわち呼吸性アルカローシスをきたす。その結果、イオン化カルシウムの低下を生じて、神経、筋の興奮性を増し、また脳血管を収縮させて血流を減少させる。一方、不安は交感神経を興奮させ、それによる症状(換気および心機能の亢進(こうしん)など)も現れることになる。発作時には著しい過呼吸状態(数も深さも増す)を示すとともに、呼吸困難、動悸(どうき)、胸内苦悶(くもん)感、胸痛、頭痛、発汗、手足ならびに顔・口唇周囲のしびれ感、四肢のテタニー様けいれん、めまい、意識障害などをきたし、重症例では失神を生ずることもある。発作の持続時間は30~60分のことが多い。
診断は、発作の誘因、患者の強い不安状態、呼吸の状態や訴えのわりには理学的所見や心電図などの所見に乏しいこと、多彩な臨床症状などに加えて、動脈血液ガス測定が可能であれば、動脈血炭酸ガス分圧の低下とpHの上昇、すなわち呼吸性アルカローシスを証明することにより確定できる。紙袋再呼吸法(後述)または5%炭酸ガス吸入による症状の改善も診断に役だつ。また非発作時には、意識的に過呼吸を行わせて発作を誘発することもできる。
発作時には、息こらえをするか、数リットル程度の大きさの紙袋(ビニル製でもよい)で口と鼻を覆って呼吸させると、呼気中の炭酸ガスをふたたび吸入することになるので、動脈血炭酸ガス分圧が正常化し、発作は消失する。この紙袋再呼吸法を患者に体得させることがたいせつである。発症機序を理解させ、特別の器質的疾患によるものでなく、危険性のないことを説明して不安感を取り除くこともたいせつである。発作を繰り返す場合には、精神安定剤の投与や、心理療法を中心とした心身医学的治療などが行われる。
[高橋昭三]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
「過呼吸症候群」のページをご覧ください。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
…筋肉が疲労しているときに,突然強く運動したり,運動の方向を変えて筋肉の急激な収縮が強いられたときに発生する。また,こむらがえりを過換気症候群hyperventilation syndrome(過呼吸症候群ともいう)の一つとする考えもある。水泳中には,なるべく息を吸い込もうとして過呼吸になり,酸素のとり過ぎになりやすい。…
※「過換気症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...