道守(読み)ミチモリ

デジタル大辞泉 「道守」の意味・読み・例文・類語

みち‐もり【道守】

道路駅路を守る人。ちもり。
「―の問はむ答へを言ひ遣らむ」〈・五四三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「道守」の意味・読み・例文・類語

ち‐もり【道守】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 道路を守るもの。みちもり。
    1. [初出の実例]「時に泉道守者(よもつチモリひと)、白して云(まう)さく」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
  3. 道路を巡回して人々の様子をうかがい歩いたり、非違を取り締まる人。ちもりや。ていら。
    1. [初出の実例]「遉邏 唐韻云遉邏〈上丑鄭反〉 漢語抄云遉邏〈知毛利〉」(出典:十巻本和名抄(934頃)三)

みち‐もり【道守】

  1. 〘 名詞 〙 道路、特に駅路を守り管理する人。ちもり。
    1. [初出の実例]「手弱女の 吾が身にしあれば 道守(みちもり)の 問はむ答を 言ひ遣らむ 術を知らにと」(出典:万葉集(8C後)四・五四三)

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