道芝(読み)ミチシバ

デジタル大辞泉 「道芝」の意味・読み・例文・類語

みち‐しば【道芝】

道ばたに生えている芝草。また、雑草
「問ふ人も嵐吹きそふ秋は来て木の葉にうづむ宿の―」〈新古今・秋下〉
道案内をすること。また、そのもの。
「その程は宣旨の君ぞ、くはしうは、―にて知り給ひつれ」〈夜の寝覚・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「道芝」の意味・読み・例文・類語

みち‐しば【道芝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 道ばたに生えている芝草。
    1. [初出の実例]「葉ずゑこそ秋をもしらめねをふかみそれみちしばのいつか忘れん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  3. 植物ちからしば(力芝)」の異名。〔菅江真澄遊覧記(1784‐1809)〕
  4. 道の案内をすること。手引き、とりもちをすること。また、その者。
    1. [初出の実例]「そは、みちしば要るべきことにも侍らざりつる物を」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)三)
  5. 道のこと。詩歌などに用いる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android