達智門(読み)タッチモン

デジタル大辞泉 「達智門」の意味・読み・例文・類語

たっち‐もん【達智門】

《「だっちもん」とも》平安京大内裏外郭十二門の一。北面し、偉鑒門いかんもんの東にある。たじいもん。たていもん。

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精選版 日本国語大辞典 「達智門」の意味・読み・例文・類語

たっち‐もん【達智門】

  1. ( 「だっちもん」とも ) 平安京大内裏外郭十二門の一つ。北面の東端の門で偉鑒(いかん)門の東に位置する。一条大路に面する。読みくせとして「たちいもん」「たていもん」などともいう。
    1. [初出の実例]「地震五度。是日。達智門上有気。如煙非煙。如虹非虹。飛上属天」(出典日本三代実録‐仁和三年(887)八月四日)

たちい‐もん【達智門】

  1. ( 「だちいもん」とも。丹治比(たちひ)氏が造進したので「丹治比門」といったものを佳名として命名したものという ) 「たっちもん(達智門)」の読みくせ。
    1. [初出の実例]「宮城門〈略〉達智(タチイ)門」(出典:山城名勝志(1711)一)

たてい‐もん【達智門】

  1. たっちもん(達智門)〔拾芥抄(13‐14C)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「達智門」の意味・わかりやすい解説

達智門
たっちもん

平安京大内裏外郭 12門の一つで,北面東側に位置する。多天井門ともいう。桓武天皇遷都のとき,大化改新前から門を守っていた丹治比氏 (→多治比氏 ) が造進したので,丹治比門ともいった。

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