選択的拡大政策(読み)せんたくてきかくだいせいさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「選択的拡大政策」の意味・わかりやすい解説

選択的拡大政策
せんたくてきかくだいせいさく

農業基本法に織込まれた農業政策の基本になる考え方で,需要が伸びる農産物生産をふやし,需要が減る農産物の生産を転換するというもの。酪農養豚養鶏野菜果物が選択的拡大作物で,転換作物には稲作麦作などがあげられる。しかし生産者米価毎年大幅に値上げした結果,増産を促して余剰米をもたらしたことから,批判も多かったが,新しい総合農政でもこの考えは引継がれている。

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