コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

総合農政 そうごうのうせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

総合農政
そうごうのうせい

米価政策に偏重していた農業政策から脱皮して,畜産,果樹,野菜などへ重点を移し,総合的な見地から農政を展開しようというもので,1970年に公にされた。食糧管理制度の是正を前提として打出された新しい農政で,米の過剰対策としての生産調整を実施しながら農業基本法に基づく農政を推進することをおもな目的とし,次の4つの柱から成る。 (1) 米の需給調整 米の生産過剰を解消するため 71年から5ヵ年間 230万t水準の生産調整を行い,予約限度数以上の米の買入れを制限する。 (2) 価格政策の是正 需給の実勢によって政策価格を決め,生産者米価の据置き方針などの措置を講じる。 (3) 農産物輸入制限のなしくずし的撤廃 農家戸数の減少と規模拡大による専業農家の育成を名目としている。 (4) 離農の促進 農地転用条件の緩和,国や地方公共団体の先買い構想,農村地域への工業導入促進。このほか米をはじめ畜産物,野菜,果樹を合せて総合食糧の安定供給を,あるいは生産,構造,価格流通など各般の施策の総合的推進をはかったり,生産の場ばかりでなく流通,消費の場まで幅広く取上げて農政を展開する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

総合農政【そうごうのうせい】

1970年に農政審議会答申により閣議決定された農業政策。それまでの農業基本法の政策を一部修正し,米の需給調整,食糧の安定供給,価格政策の是正,流通・加工の近代化と市場開発,輸入調整,離農の援助促進,近代的農業の育成,農村の整備開発の8項目を掲げ,とくに米の過剰対策に重点をおいた。
→関連項目農業構造改善事業

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

そうごうのうせい【総合農政】

1970年2月20日に農政審議会の答申をうけて閣議決定された〈総合農政の推進について〉にもとづき展開されたその後の農業政策を指し,農業基本法による農政を一面では促進し他面では軌道修正する内容をもった。総合農政という言葉が最初に登場するのは1968年7月〈総合農政の推進について〉という大臣指示事項であり,その内容が確定されるのは農政審議会の答申による。答申の内容は,米の需給調整,食糧の安定的供給,価格政策の是正,流通・加工の近代化と市場の開発,輸入の調整,離農の援助促進,近代的農業の育成,農村の整備開発の8項目からなっていた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

総合農政の関連キーワード食料・農業・農村基本問題調査会選択的拡大政策吉岡 金市丹羽兵助農村問題石油危機減反政策

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android