普及版 字通 「邸店」の読み・字形・画数・意味
【邸店】ていてん
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…西晋以来,重要不動産の売買を公に保証するため,官庁の指定する牙儈を介して公定の契約を作り,契約税を徴するようになり,当時の取引は県の市で行うよう統制されていたので,徴税上また大口取引上で牙儈が重視された。六朝末から隋・唐に国内商業が広がると,旅館・倉庫・荷卸・集荷の機能を果たす邸店が牙行を兼業しつつ発達し,一方,大都市では専業分化した各種・各層の牙行が現れた。 商業革命期の宋代には,大中小都市や半都市(鎮),村市に張りめぐらされた商業網の中で,牙行は商品や官庁用度品,交通手段や用役・雇用の需給調節,契約と契約税の運用,長期・短期の金融,価格決定の重要機能を果たし,都市・農村,中央・地方,国内・国外商業のリンクで不可欠の存在となった。…
…倉庫は唐代以前には邸または店と呼ばれ,主として市の周囲に置かれたが,市制崩壊の後には随意の場所に設置された。宋代には邸店のほか,榻坊(とうぼう),堆垜場(たいたじよう)などと呼ばれ,明代には榻坊の語が用いられたが,清代になると行店,行桟,桟房,堆桟などと称せられた。倉庫は旅館によって兼営されることもあったが,その経営者は唐代では居停主人,または単に主人と呼ばれ,荷物を預かるにとどまらず,荷主の委託をうけて自己名義で売却し,ときには貨物を買い入れたりもした。…
…ところで,客商の貨物を預かる営業倉庫は,唐以前にあっては邸または店といい,主として市の周囲に設けられ,市制が崩壊して以後は,交通の便に都合のよい場所におかれた。これらの邸店あるいは邸舎は,純粋な倉庫業を営んだのではなく,おおむね旅舎を兼ねていたのである。宋代には,邸店のほか,搨坊(とうぼう)あるいは堆垜場(たいたじよう)などと呼ばれた。…
…たとえば東市には肉行,鉄行,西市には絹行,薬行などが見えている。こうした行肆(こうし)と並んで経済的に重要な役割を果たしたのは邸店である。これは市の四壁に沿い,市をつつむ形で配置されていた。…
※「邸店」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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