
(てい)。
に低平の意がある。〔説文〕六下に「屬國の舍なり」とあり、諸侯が都に参上したときの宿るところ。そこに伝達される政令など官報の類を邸報・邸鈔といった。邸閣はもと軍需のための器物や、食糧を貯蔵する官有の建物、のち旅館や、私人の豪邸などをいう。
に云ふ、邸家、賣物を停めて賃を取る處(貸倉庫)なり。今按ずるに、俗に津屋(つや)と云ふ、此の
なり 〔名義抄〕邸 店なり 〔字鏡集〕邸 イヘ・クニ
・抵tyei、至tjietは声義近く、〔漢書、文帝紀、注〕に「郡國
宿の舍の京師に在るもの、悉(ことごと)く邸と名づく。邸とは至るなり」という。もとはおそらく、低平の一区画の称であったらしく、ゆえに荷置の場所をも邸といった。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
… 商業の発達に対応して,商人の貨物を預かる倉庫もはやくから設けられた。倉庫は唐代以前には邸または店と呼ばれ,主として市の周囲に置かれたが,市制崩壊の後には随意の場所に設置された。宋代には邸店のほか,榻坊(とうぼう),堆垜場(たいたじよう)などと呼ばれ,明代には榻坊の語が用いられたが,清代になると行店,行桟,桟房,堆桟などと称せられた。…
…したがって太倉や含嘉倉は,いずれも国都におかれた大穀倉のことなのである。ところで,客商の貨物を預かる営業倉庫は,唐以前にあっては邸または店といい,主として市の周囲に設けられ,市制が崩壊して以後は,交通の便に都合のよい場所におかれた。これらの邸店あるいは邸舎は,純粋な倉庫業を営んだのではなく,おおむね旅舎を兼ねていたのである。…
※「邸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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