郡の司(読み)こおりのつかさ

精選版 日本国語大辞典 「郡の司」の意味・読み・例文・類語

こおり【郡】 の 司(つかさ)

  1. 郡を統轄する職の称。終身の官。大領(こおりのみやつこ・だいりょう)少領(すけのみやつこ・しょうりょう)主政(まつりごとびと・しゅせい)主帳(ふみひと・しゅちょう)四等官がある。その政庁郡家(ぐんけ・こおりのみやけ)という。ぐんじ。
    1. [初出の実例]「郡司(こほりのつかさ)主帳无位海臣」(出典出雲風土記(733)意宇)
  2. こおり(郡)の領(みやつこ)
    1. [初出の実例]「こほりのつかさにかしらしろきおきなの侍りけるをめしかむがへんとし侍ける時」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑下・五六四・詞書)

ぐん【郡】 の 司(つかさ)

  1. ぐんじ(郡司)
    1. [初出の実例]「滝口道則、〈略〉信濃国ひくうといふ所にやどりぬ。郡の司にやどをとれり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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