日本歴史地名大系 「郡殿ノ池」の解説 郡殿ノ池こおりどんのいけ 新潟県:小千谷市吉谷村郡殿ノ池[現在地名]小千谷市吉谷小国(おぐに)峠から一〇〇メートルほど低い標高二三〇メートルの窪地にある。水面は一ヘクタール未満であるが、周囲を山と森に囲まれた幽静の地で、近郷の水神信仰の中心地。十数個の浮島があり、その上にカキツバタ、コオニユリ、トキソウ、サギソウなどの植物が密生する。「北越雪譜」は「郡殿の池とて四方二、三町斗の池ありて、浮島十三あり。晴天風なき時、日出れば十三の小島おのおの離散して、池中に遊ぶが如し。日入れば池のまん中に集まりて一ツの島となる」と記す。土川の上弥彦(つちかわのかみやひこ)神社(現魚沼神社)は池の近辺に鎮座していたとする説があるが、確証はない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報