郷戸・房戸(読み)ごうこ・ぼうこ

旺文社日本史事典 三訂版 「郷戸・房戸」の解説

郷戸・房戸
ごうこ・ぼうこ

律令制下の地方行政の末端組織
郷戸は律令の戸で,戸が50戸集まって1里(のち郷)となるので,郷戸という。班田収授・租税徴収などの基本単位である。郷戸は平均20〜30人よりなり,大きなものは100名をこえ,非血縁寄口 (きこう) や奴婢 (ぬひ) も含まれていた。その中には10人前後の血縁からなる小家族を数戸含んでいることもあり,これを房戸という。生活の基本体は房戸であったとする説が有力である。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android