都市型水害(読み)トシガタスイガイ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

都市型水害
としがたすいがい

地表がアスファルトやコンクリートで覆われた人口密集地特有の水害。集中豪雨の際、雨水が地表から地下に浸透しないため、埋設されている下水管、雨水管などに一気に水が集まり、その処理能力を超えることにより地表部に水が噴き出したり、排水用の河川が氾濫(はんらん)することにより発生する。近年は夏場のヒートアイランド現象の影響から、都市部はゲリラ豪雨にみまわれることが増えており、これが都市型水害につながるケースも多い。周辺と比べて標高の低いすり鉢の底のようになった土地や、護岸がコンクリートで固められた中小河川が周辺にある土地で多発し、大都市には地下街、地下鉄、地下駐車場、線路などをくぐり抜ける地下道路など、掘り下げられた構造物が多いため、水没時に逃げ遅れると命を落とす危険もある。また、被害が数千世帯規模と広範囲に及ぶこともまれではない。その場合、単一自治体の消防能力では被災者の救出が困難であることが多く、復旧作業に時間がかかるため、自治体どうしが相互に助けあう協定を結んでいるケースもある。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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