鄭氏台湾(読み)ていしたいわん

山川 世界史小辞典 改訂新版 「鄭氏台湾」の解説

鄭氏台湾(ていしたいわん)

明朝の遺臣鄭成功(ていせいこう)台湾に樹立した政権。成功は明朝滅亡後,南明(なんみん)政権に加わった功績により朱姓を賜り,反清活動を続けた。清朝遷界令(せんかいれい)による沿岸封鎖を受けると,1661年オランダ人を駆逐して台湾を根拠地とした。翌年病死すると息子の鄭経(ていけい)があとを継ぎ,三藩(さんぱん)の乱に乗じて大陸への反攻を図ったものの失敗した。その後,清朝の攻撃を受けて鄭氏はわずか3代で降伏し,清朝による中国統一が完成した。

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旺文社世界史事典 三訂版 「鄭氏台湾」の解説

鄭氏台湾
ていしたいわん

1661〜83年,鄭成功から孫の鄭克塽 (こくそう) までの3代22年,鄭氏が支配した時代の台湾
鄭芝竜の子,鄭成功は,1661年にオランダ人を駆逐し,台湾を清に対する抵抗運動拠点とした。その死後,子の鄭経は三藩の乱に乗じて大陸回復をはかったが失敗,孫の鄭克塽の時代に康熙帝の攻撃を受けて滅亡した。

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