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遷界令 せんかいれい Qian-jie-ling; Ch`ien-chieh-ling

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遷界令
せんかいれい
Qian-jie-ling; Ch`ien-chieh-ling

中国,清初の一種の海禁令。制海権を握って反清復明運動を続ける鄭成功の勢力を押えるため,清は順治 13 (1656) 年に海上貿易を厳禁し,次いで同 18年に遷界令を出し,鄭氏と沿岸住民との接触を遮断した。

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世界大百科事典 第2版の解説

せんかいれい【遷界令 Qīan jiè lìng】

中国で1661年(順治18),清朝が台湾・福建地方を根拠とする鄭成功勢力に対抗するために沿海住民の海上貿易を禁止し,彼らを内地に移させた強制的移住令。清朝は沿海諸民と鄭氏との交通貿易を禁止することにより,その人的・物的資源を枯渇させ,自滅させることをもくろんだ。福建・広東両省を中心に東南5省の沿海住民を30里奥地へ強制移住させたが,住民は家屋,耕地など大きな損失をこうむった。鄭氏が滅び台湾が平定されると,83年(康熙22)廃された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遷界令
せんかいれい

中国、清(しん)朝が1661年、中国東南沿海を拠点に一大反清勢力を形成していた鄭成功(ていせいこう)およびその子孫に対抗するために実施した政策。海禁令をいっそう強化したものとして位置づけられる。適用された地域は福建、広東(カントン)を中心に江蘇(こうそ)、浙江(せっこう)、山東を加えた五省に及んだといわれる。その内容は、沿海住民を一定の距離だけ内地に強制移住させ、彼らと鄭氏との交通、貿易を遮断したものであり、それによって鄭氏の経済活動の弱体化を図ることを主目的とした。遷界令はその後数次にわたって強化され、一定の効果をあげたが、沿海住民のそれから被る経済的打撃は大きく、鄭氏の勢力が衰えた1681年からしだいに緩和され、ついに1684年に至って解除された。[山本英史]

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