酒匂宿(読み)さかわしゆく

日本歴史地名大系 「酒匂宿」の解説

酒匂宿
さかわしゆく

酒匂川河口付近の東岸に形成された中世東海道の宿。酒匂宿の名は鎌倉時代から現れ、あるいは古代以来の駅家の後身か。「源平盛衰記」巻二一は、治承四年(一一八〇)八月二五日和田義盛が軍勢三〇〇余騎を率いて「酒勾の宿」に着陣したとする。「吾妻鏡」によれば文治元年(一一八五)五月一五日、源義経は捕虜とした平宗盛父子らを護送して「酒勾宿」に到着し、翌日は鎌倉に入ろうとしたところ、兄頼朝の命によって鎌倉入りをとどめられ、その辺りに逗留せよとの命令を受け、六月九日まで酒匂辺りに滞在したままついに頼朝との対面を許されず帰京したと記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む