醇親王奕かん(読み)じゅんしんおうえきかん(その他表記)Chun-qin-wang Yi-huan; Ch`un-ch`in-wang I-huan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「醇親王奕かん」の意味・わかりやすい解説

醇親王奕かん
じゅんしんおうえきかん
Chun-qin-wang Yi-huan; Ch`un-ch`in-wang I-huan

[生]道光20(1840).9.21.
[没]光緒16(1891).11.21.
中国,清末の宗室。諡は賢。別称は老七爺,七爺父。道光帝の第7子で,妃は西太后の妹。兄の咸豊帝即位時に醇郡王となり,同治3 (1864) 年,親王待遇,同 11年正式に親王となり,光緒帝即位後に世襲親王とされる。この間,同治年間 (62~74) に正黄旗漢軍都統,正黄旗領侍衛内大臣,御前大臣などをつとめたが,光緒帝即位時に一時引退。兄の恭親王奕 訢 (えききん) が失脚すると (84) ,再び要職につき,国政を担当した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「醇親王奕かん」の意味・わかりやすい解説

醇親王奕【かん】【じゅんしんおうえきかん】

中国,清末の皇族。道光帝の第7子。恭親王の弟,光緒帝,醇親王載【ほう】の父。西太后実妹を妃とし,内廷にあって,その勢威背景国事に参与した。
→関連項目醇親王載【ほう】

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android