釈摩訶衍論(読み)シャクマカエンロン

デジタル大辞泉 「釈摩訶衍論」の意味・読み・例文・類語

しゃくまかえんろん【釈摩訶衍論】

大乗起信論」の注釈書。10巻。竜樹著、筏提摩多ばっだいまた訳とされるが、7~8世紀ごろ中国朝鮮で成立したともいわれる。日本では真言宗で重要な書とした。釈論

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精選版 日本国語大辞典 「釈摩訶衍論」の意味・読み・例文・類語

しゃくまかえんろん【釈摩訶衍論】

  1. 一〇巻。成立年未詳。「大乗起信論」の注釈。龍樹著。後秦の筏提摩多の訳と伝えられるが、古くから疑問視され、七、八世紀ころに新羅または唐で偽作されたものかという。日本に渡来後、特に真言密教で重視されて、広く影響を与えた。釈論。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「釈摩訶衍論」の意味・わかりやすい解説

釈摩訶衍論
しゃくまかえんろん

大乗起信論』の注釈書。姚秦筏提摩多訳,10巻。龍樹の著作と伝えられるが,著作者については古来疑問視されており,結論は出ていない。おそらく7~8世紀の頃,中国か朝鮮で成立したものであろうと考えられている。日本では特に真言密教の学者によって研究された。

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