里回(読み)さとめぐり

精選版 日本国語大辞典 「里回」の意味・読み・例文・類語

さと‐めぐり【里回】

  1. 〘 名詞 〙 蛇「あおだいしょう(青大将)」の異名。〔和漢三才図会(1712)〕
    1. [初出の実例]「夏風や竹をほぐるる黄領蛇(サトメグリ)」(出典山廬集(1932)〈飯田蛇笏〉昭和三年)

さと‐み【里回】

  1. 〘 名詞 〙 人里のあたり。里のうち。里なか。さとわ。
    1. [初出の実例]「見渡せば近き里廻(さとみ)をたもとほり今そわが来る領巾(ひれ)振りし野に」(出典:万葉集(8C後)七・一二四三)

さと‐わ【里回・里曲】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さとみ(里回)」を、中古以後、誤読してできたことば ) 里のあたり。里の中。
    1. [初出の実例]「里わの火影(ほかげ)も、森の色も」(出典:唱歌朧月夜文部省唱歌)(1914)〈高野辰之〉)

さと‐まわり‥まはり【里回】

  1. 〘 名詞 〙 蛇「あおだいしょう(青大将)」の異名。〔物類称呼(1775)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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