里芋科(読み)さといもか

精選版 日本国語大辞典 「里芋科」の意味・読み・例文・類語

さといも‐か‥クヮ【里芋科】

  1. 〘 名詞 〙 単子葉植物の科名。世界に一一五属約二〇〇〇種あり、主に熱帯に生育し、温帯にも分布する。陸生草本、他の植物にからむ低木または着生草本、時に浮水草本。葉は普通羽状または掌状で長柄がある。根には、つた様の気根と吸収根があり、前者重力に対する屈性が、また、後者は光に対するそれが中性である。花はふつう多数集まって円柱状の肉穂花序をなし仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれ、両性または単性。通常雌雄同株、まれに異株。花被を欠くものもある。雄しべは六、または少数。子房は上位または花序の軸に埋まった構造となる。一または多室。果実は液果。この仲間には乳液があり通常毒性があるが、加熱して解毒し、根茎に含まれる澱粉を食用できる。サトイモコンニャクは食用とされ、また、カラー、アンスリウムなどは観賞用に栽培される。ミズバショウショウブもこの仲間。てんなんしょう科。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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