朝日日本歴史人物事典 「野元綱明」の解説
野元綱明
生年:安政5.2.15(1858.3.29)
明治大正期の海軍軍人。鹿児島県出身。明治14(1881)年海軍兵学校を卒業後,横須賀鎮守府参謀,軍令部出仕などを経て,37年戦艦「朝日」艦長に任じられ,日本海海戦では第1艦隊の主力となって活躍した。戦後少将に進み,43年第1艦隊司令官,さらに翌年中将。大正2(1913)年予備役へ編入。明治30年前後に大使館付武官などとして3度もロシアへ派遣され,合計7年7カ月を現地で過ごした。海軍薩摩閥の一員としてはやや異色のキャリアを持つ人物。
(山崎有恒)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報