日本歴史地名大系 「野神村」の解説 野神村のがみむら 鹿児島県:曾於郡有明町野神村[現在地名]有明町野神志布志(しぶし)郷蓬原(ふつはら)村の西、南流する田原(たばる)川上流のシラス台地に広がる。西・北は大崎(おおさき)郷野方(のがた)村(現大崎町)、南は同郷持留(もちどめ)村(現同上)・志布志郷原田(はらだ)村。野上とも記される。「三代実録」貞観二年(八六〇)一〇月八日条に「廃大隅国吉多、野神二牧」とあり、この野神牧を当地に比定する説もある。当地は古代では日向国に属していたとみられるが、現段階では野神牧に該当する地域を比定することは困難でもある。 野神村のがみむら 奈良県:奈良市西ノ京地区野神村[現在地名]奈良市西大寺野神(さいだいじのがみ)町一―二丁目付近西大寺村の西に所在。慶長郷帳の村高八七・九八石。近世を通じて旗本石河氏(貞政系)領。寛永郷帳では「西大寺ノ内野神村」、「大和志」では「野上(かみ)上一ニ作神」とある。慶応三年(一八六七)の和州添下郡西大寺村野神村明細帳(天理図書館文書)によると反別七町八反六畝一七歩、用水は上之(かみの)池・新(しん)池・下之池・居茂治加(いもじか)池や外大門(そとだいもん)川・向(むかい)川に求め、家数は西大寺村と合わせて二六(うち借宅二)、牛九。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by