出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…仏像彫刻を安置するための台で,像がその上に座し,臥し,あるいは立つものをいう。古くは仏座といい,また金剛宝座,金剛座とも呼ぶ。これは仏の座すところはいかなる悪魔外道もこれを侵すことができない堅固な座であるという意である。…
…釈迦が悟りを開いた場所,つまり中インドのブッダガヤーにある菩提樹の下の金剛座の漢訳語。サンスクリットのbodhi‐maṇḍalaなどに当たる。…
… 南北朝時代には,諸国の猿楽座の中で大和猿楽と近江猿楽が際立つ存在だった。大和猿楽の中心は興福寺支配の4座,すなわち円満井(えんまい),坂戸,外山(とび),結崎(ゆうざき)の座で,これが後に金春(こんぱる)座(金春流),金剛座(金剛流),宝生座(宝生流),観世座(観世流)と呼ばれるようになる。結崎座を率いる観世という名の役者(後の観阿弥)は,技芸抜群のうえくふうに富み,将軍足利義満の愛顧を得て京都に進出し,座勢を大いに伸ばした。…
※「金剛座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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