金剛盤(読み)コンゴウバン

デジタル大辞泉 「金剛盤」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐ばん〔コンガウ‐〕【金剛盤】

密教法具の一。修法のときに、金剛れいと3種の金剛しょを置く台。金銅製で、蓮華をかたどった三角形をなし、下に三脚が付く。

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精選版 日本国語大辞典 「金剛盤」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐ばんコンガウ‥【金剛盤】

  1. 金剛盤〈東京国立博物館蔵〉
    金剛盤〈東京国立博物館蔵〉
  2. 〘 名詞 〙 密教法具一つ。修法のとき、金剛鈴五鈷三鈷独鈷三種金剛杵(こんごうしょ)を置く台。金銅製。盤はおおよそ三角形で、四葉の蓮華にかたどり、下に三脚を付ける。
    1. [初出の実例]「金剛盤肉団形也、三角心形也」(出典:行法肝葉鈔(1248)上)

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世界大百科事典(旧版)内の金剛盤の言及

【密教法具】より

…密教法具は当初,最澄,空海,常暁,円行,円仁,恵運,円珍,宗叡の入唐八家によって請来されたが,おのおのに若干の異同があって整合性を欠く。この時代のものを大別すると金剛杵(こんごうしよ)と金剛鈴(こんごうれい)が主流をなし,異種に独鈷(どつこ)杵の端に宝珠をつけた金錍(こんべい)があり,そのほか輪宝(りんぼう),羯磨(かつま),四橛(しけつ),盤子(ばんし)(金剛盤),閼伽盞(あかさん),護摩(ごま)炉,護摩杓などがあるが,供養具まで完備するには至っていない。やがて,壇上に火舎(かしや)(香炉)を中心に六器(ろつき),花瓶(けびよう),飯食器(おんじきき)などをそろえた一面器,さらに四面器を配するなど,密法法具の整備拡充が進む。…

※「金剛盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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