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密教法具 みっきょうほうぐ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

密教法具
みっきょうほうぐ

天台,真言の両宗における灌頂護摩など密教の修法に用いる道具の総称。華鬘 (けまん) ,幡,三具足 (みつぐそく) などの堂内荘厳 (しょうごん) 具とは区別される。密教寺院では本尊や,両界曼荼羅の前にそれぞれ修法壇である大壇が設けられ,各種の法具を置く。そのおもなものは四厥 (けつ) ,輪宝金剛杵 (しょ) ,金剛盤金剛鈴羯磨 (かつま) ,華瓶 (けびょう) ,六器,飲食器 (おんじきき) ,火舎,護摩炉,由杓,灑水器,灯台,修法壇,礼盤などで,インドの武器や日用具から変化したものが多い。密教法具の一部は奈良時代に雑密の伝来とともに輸入されたが,平安時代初期に最澄,空海をはじめとする入唐八家によって,中国の密教法具が伝えられた。密教の隆盛とともに各流派の分派により法具の形式ばかりでなく,配置の方法などに特有の修法が行われた。

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世界大百科事典 第2版の解説

みっきょうほうぐ【密教法具】

密教の修法を行うために用いる特有の仏具。密教法具は当初,最澄,空海,常暁円行,円仁,恵運円珍宗叡の入唐八家によって請来されたが,おのおのに若干の異同があって整合性を欠く。この時代のものを大別すると金剛杵(こんごうしよ)と金剛(こんごうれい)が主流をなし,異種に独(どつこ)杵の端に宝珠をつけた金錍(こんべい)があり,そのほか輪宝(りんぼう),羯磨(かつま),四橛(しけつ),盤子(ばんし)(金剛盤),閼伽盞(あかさん),護摩(ごま)炉,護摩杓などがあるが,供養具まで完備するには至っていない。

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