デジタル大辞泉 「金史」の意味・読み・例文・類語 きんし【金史】 中国二十四史の一。金の歴史を記した書。元の脱脱(托克托トクト)らの撰。1344年成立。本紀19、志39、表4、列伝73の全135巻。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「金史」の意味・読み・例文・類語 きんし【金史】 中国の正史、二十四史の一つ。一三五巻。元の脱脱(トクト)らの奉勅による編纂。一三四四年成立。「金朝実録」「大金弔伐録」などの資料を基礎に金代の歴史を記したもの。本紀一九巻、志三九巻、表四巻、列伝七三巻から成る。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「金史」の意味・わかりやすい解説 金史 (きんし)Jīn shǐ 中国,金朝(1115-1234)の歴史を記した正史。元の脱脱(トクト)らが勅命をうけて1343年(至正3)から翌年にかけて編纂した。全135巻,うち本紀19巻,志39巻,表4巻,列伝73巻,巻末には金国語解を付す。《金史》はもとになった資料がよかったことやそれまでに4回も編纂が企てられていたことから,短期間に完成されたにもかかわらず,そのできばえはよい。金朝建国の歴史を述べた第1巻の世紀は女真人が自力で編纂した《祖宗実録》にもとづいており,東北アジア研究上重要な記録である。執筆者:松浦 茂 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報