金当(読み)キントウ

デジタル大辞泉 「金当」の意味・読み・例文・類語

きん‐とう〔‐タウ〕【金当/緊当】

《「当金」を逆さ読みにした語》借金約束日時にきちんと返されること。代金などが即座に現金で渡されること。多く「ごきんとう」の形で、受け取る側の謝辞として用いられる。
「こりゃ御―ぢゃわいな」〈滑・膝栗毛・七〉

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精選版 日本国語大辞典 「金当」の意味・読み・例文・類語

きん‐とう‥タウ【金当・緊当】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「当金」を逆にした語 )
  2. その場で金銭授受が行なわれること。代金、礼金が即座に現金で渡されること。借金が約束の日時に間違いなく返されること。多くは「ごきんとう」の形で、現金を受け取る側の謝辞として用いられる。→御金当(ごきんとう)。〔和訓栞後編(1887)〕
  3. きちょうめんなこと。義理がたいさま。ごきんとう。
    1. [初出の実例]「公道(キンタウ)とは、公の事を守(まもる)やうに、猥(みだり)ならざることなり」(出典:漢語大和故事(1691)三)

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