金森映井智(読み)カナモリ エイイチ

20世紀日本人名事典 「金森映井智」の解説

金森 映井智
カナモリ エイイチ

昭和・平成期の彫金家 元・日本工芸会理事。



生年
明治41(1908)年2月3日

没年
平成13(2001)年11月25日

出生地
富山県高岡

本名
金森 栄一

学歴〔年〕
高岡工芸学校彫金科〔昭和3年〕卒

主な受賞名〔年〕
高岡市功労章〔昭和44年〕,日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞〔昭和51年〕,富山新聞文化賞〔昭和52年〕,勲四等瑞宝章〔昭和55年〕,北日本新聞文化賞〔昭和61年〕,高岡市名誉市民〔平成2年〕

経歴
昭和8年帝展に初入選以来受賞多数。16年より30年間母校・高岡工芸高校の教壇にたち、43年より12年間高岡市工芸産業技術者養成スクール講師として、後続の育成に務めた。高岡の銅器製作から得た伝統的金工技術を生かしながら、鋳銅などの素地に金、銀の線象嵌(ぞうがん)、布目象嵌を駆使した手法で現代感覚にあふれた重厚な作風作品を生み出し、平成元年人間国宝に認定された。代表作に「鋳銅象嵌六万花器」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金森映井智」の解説

金森映井智 かなもり-えいいち

1908-2001 昭和-平成時代の彫金家。
明治41年2月3日生まれ。内島市平にまなぶ。昭和8年帝展に初入選以来,日本伝統工芸展などで活躍。16年から母校高岡工芸学校でおしえた。幾何学模様象眼をほどこした花器を制作。平成元年人間国宝。平成13年11月25日死去。93歳。富山県出身。本名は栄一。作品に「鋳銅象嵌六方花器」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android