日本歴史地名大系 「釜之口井堰」の解説 釜之口井堰かまのくちいせき 愛媛県:周桑郡丹原町長野村釜之口井堰[現在地名]丹原町長野中山(なかやま)川の左岸、関屋(せきや)川との合流点の字高樋(たかひ)にある。中山川の水を分水するための井堰。この水は内川(うちかわ)(大川溝(おおかわみぞ))により、各村の約二六の井手から分水していた。野口文書によると、蒲生忠知領主時代の寛永九年(一六三二)に「中山川水田掛リ村々申分出来騒動仕御聞糺御座候」と村々間の水争いのことがみえる。また元禄一二年(一六九九)には関屋川筋の砂流入で水通しが悪くなり、井口を付け替えている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by