鈴木徳次郎(読み)すずき・とくじろう

朝日日本歴史人物事典 「鈴木徳次郎」の解説

鈴木徳次郎

没年:明治14.3.26(1881)
生年:文政10(1827)
明治時代人力車発明者のひとり。武蔵国多摩郡(東京都)上高田村に生まれる。壮年期江戸に出て呉服町に住み,明治1(1868)年西河岸割烹店開業。2年和泉要助,高山幸助と共に人力車を創製,実地試験を行い,3年3月22日3者共同で東京府に人力車の製造,営業出願,24日許可を得て営業を開始。同年10月東京府より人力車総行事を命じられ,新規開業者の監督,車税の取り集めを担当した。6年5月の総行事廃止に伴い,総行事3名は東京府から一時金を下付された。<参考文献>藤沢衛彦『明治風俗史』上,斎藤俊彦『人力車』

(沢井実)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木徳次郎」の解説

鈴木徳次郎 すずき-とくじろう

1827-1881 明治時代の発明家
文政10年生まれ。料理店をいとなむ。明治2年和泉(いずみ)要助,高山幸助とともに人力車を創案。翌年東京府の許可をうけ,日本橋で営業をはじめた。のち人力車総行事に任命された。明治14年3月26日死去。55歳。武蔵(むさし)上高田村(東京都)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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