20世紀日本人名事典 「鈴木政吉」の解説
鈴木 政吉
スズキ マサキチ
明治〜昭和期の楽器製造家
- 生年
- 安政6年11月18日(1859年)
- 没年
- 昭和19(1944)年1月31日
- 出生地
- 尾張国
- 経歴
- 少年時代から音楽に親しみ、明治7年ごろから三味線造りに従事。愛知師範学校で初めてバイオリンを見て製作を始める。22年上京して東京音楽学校の外人教師に試作品を見せて称賛され、販売を始めた。33年ごろには特殊機械を発明してバイオリン製造の機械化に成功。第1次世界大戦によってドイツ製品が途断えた大正4、5年ごろには欧米からの注文が殺到し、“鈴木バイオリン”の名は国際的なものとなった。その後チェロ、ビオラ、ギターなどの製造も始め、昭和5年鈴木バイオリン製造(株)を設立、社長に就任。16年に社長を辞し、晩年は名器の製作に力を注いだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報