鉢坊主(読み)ハッチボウズ

デジタル大辞泉 「鉢坊主」の意味・読み・例文・類語

はっち‐ぼうず〔‐バウズ〕【鉢坊主】

はちぼうず」の音変化。
地蔵盆むしろを敷いてかねをカンカンとたたく、―其のままだね」〈鏡花・縷紅新草〉

はち‐ぼうず〔‐バウズ〕【鉢坊主】

托鉢たくはつして金品を乞い歩く僧。鉢開き。鉢開き坊主
「―も見かへらねば」〈鶉衣・糸瓜辞〉

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精選版 日本国語大辞典 「鉢坊主」の意味・読み・例文・類語

はち‐ぼうず‥バウズ【鉢坊主】

  1. 〘 名詞 〙 托鉢して物を乞い歩く僧。また、托鉢の乞食僧。乞食坊主。はちひらき。はちぼう。はっちぼうず。
    1. [初出の実例]「天王寺に、鉢坊主(ハチボウズ)に衣の日借とせいにする出家あり」(出典浮世草子西鶴織留(1694)五)

はっち‐ぼうず‥バウズ【鉢坊主】

  1. 〘 名詞 〙 「はちぼうず(鉢坊主)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「不届な隣と中のわるうなり〈岱水〉 はっち坊主を上へあがらす〈利牛〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)上)

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