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鋳鋼品 ちゅうこうひんcast steel

翻訳|cast steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鋳鋼品
ちゅうこうひん
cast steel

鋼の鋳物溶鋼を鋳型に鋳込んで所要の形状,寸法の製品としたもので,鋳鉄に比べて強さ,粘りが大きく,激しい力の加わる機械構造物の部品として用いられる。高温高圧蒸気にさらされる発電機用タービン・ケーシング,強い力のかかる圧延機用ロール・スタンド,各種ロール,セメント・キルン用タイヤ,歯車,車両の連結器,さらに,この鋳鋼品と鋼板との組合せ溶接により,大型船用スタンフレーム,ラダーなどさまざまな用途がある。特徴は (1) 形状の複雑な部品をつくることができる,(2) 組織的な方向性がない,(3) 靭性が大きく,変動,衝撃荷重に対する抵抗性が大きい,(4) 溶鋼を直接製品化するので,圧延,鍛造の場合に比べて生産工程が省略され,熱が経済的である,など。材質は普通の炭素鋼のものが割合多いが,近年は機器の高性能化に伴って,特殊鋼材質の鋳鋼品もふえてきた。形からいっても,また用途からいっても,特定の用途,個所にしか使われないので,「注文生産」の形態がとられ,市場に出回るようなことはない。用途としては一般構造用,耐摩,耐食,耐熱用に大別され,材質別には普通鋳鋼と合金鋳鋼に分けられる。最近は機械仕上げを要しない精密鋳造法として,シェルモールド法やロストワックス法が用いられているが,まだ小物に限定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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