錆絵(読み)サビエ

デジタル大辞泉 「錆絵」の意味・読み・例文・類語

さび‐え〔‐ヱ〕【×錆絵】

錆漆さびうるしで絵や模様を描くこと。またその絵や模様。赤・青などの顔料を加えることもある。

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精選版 日本国語大辞典 「錆絵」の意味・読み・例文・類語

さび‐え‥ヱ【錆絵】

  1. 〘 名詞 〙 漆芸技法の一つ。生漆(きうるし)砥粉(とのこ)をまぜた錆漆で、やや水分を多くしたものを日本画用の筆につけて絵や模様を描き、十分に乾かないうちに綿で磨いて光沢を出す技法。描いた絵が乾いてから、彩漆(いろうるし)で彩色したものもある。石川県山中、静岡などで行なわれ、高岡の勇助塗にはこれを応用した独特のものがある。
    1. [初出の実例]「下手銀張り、錆画(サビヱ)の地袋戸棚」(出典歌舞伎天衣紛上野初花河内山)(1881)大切)

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