テレビ番組を録画機器に録画し、放送日から一定の期間(通常は1週間)以内に再生された視聴の量を示す指標。タイムシフト視聴率、録画再生率、録画再生視聴率ともよぶ。放送区域ごとに録画できる機器を所有する世帯から無作為に調査対象を選び、どれくらいの割合の世帯で番組を録画し、再生視聴されたかを示す数値である。これまで放送番組の人気度やコマーシャル(CM)効果を推量する指標として、放送中の世帯視聴率が用いられてきた。しかし、放送時間中に録画しながら視聴するタイムシフト視聴の普及、携帯端末など自宅以外でテレビ放送を見るケースの増加、複数の同時録画が可能になったこと、本当にみたいドラマ番組などは録画して後でじっくりとみるという視聴傾向が定着してきたことなどから、放送中の世帯視聴率が番組の人気度を反映しているとはいえなくなったのが現状である。
録画再生の場合、CMは視聴されないことが多く、CM効果を推量する指標にはならないことから、これまで録画視聴率調査には反対の声が多かった。しかし試験的に行われた録画視聴率調査の結果では、録画視聴率が放送時視聴率を上回る例もあったことから、録画視聴率を考慮に入れた視聴率の数値が必要との声があがり、2013年(平成25)10月から調査を開始し、視聴率調査会社「ビデオリサーチ」が2015年1月より調査データの提供を開始する。
録画視聴率の測定技術は、音声フィンガープリントによる機械式調査によるもので、これは放送番組と録画再生した番組の音声データを照合することで、実際にいつ放送された番組がいつ視聴されたかを割り出し、統計としてまとめる方法である。調査データは世帯視聴率と録画再生視聴率が別々に公表される。それぞれの視聴率は調査対象の世帯が異なるため、単純な比較、合算による総合視聴率の算出などはできないが、実際の視聴の量に近い数値や放送番組の内容に応じた視聴方法の変化を具体的に把握できるようになる。
[編集部]
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