精選版 日本国語大辞典 「北尾政美」の意味・読み・例文・類語
きたお‐まさよし【北尾政美】
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江戸後期の浮世絵師。江戸の畳商の子として生まれる。初め赤羽、のち鍬形(くわがた)氏。名は紹真(つぐざね)、字(あざな)は子景、号は蕙斎(けいさい)、杉皐(さんこう)、通称三二郎。晩年は鍬形蕙斎の画名で聞こえた。北尾重政(しげまさ)の門人で、1780年(安永9)に『十二支鼠(ねずみ)桃太郎』ほか数点の黄表紙に挿絵を描き、浮世絵師としてデビューした。黄表紙、洒落本(しゃれぼん)、噺(はなし)本、滑稽(こっけい)本、地誌、随筆類など多方面の版本に挿絵を提供、また天明(てんめい)年間(1781~89)のなかばごろから美人画や武者絵、浮絵(うきえ)などの錦絵(にしきえ)を発表した。94年(寛政6)5月、津山侯のお抱え絵師となり、97年6月鍬形氏に改姓、幕府の奥絵師狩野養川院(かのうようせんいん)惟信(これのぶ)に入門した。寛政(かんせい)年間(1789~1801)なかば以降『略画式』(1795刊)、『山水略画式』(1800刊)などの画譜類を多く出版、また『近世職人尽絵詞(えことば)』(東京国立博物館)など肉筆画に主力を注いだ。
[小林 忠]
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…山東京伝作。北尾政美(まさよし)画。1790年(寛政2)刊。…
※「北尾政美」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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